講師:豊田地域医療センター 豊田訪問看護師育成センター センター長 訪問看護認定看護師
もしバナマイスター 加納 美代子氏(看護師)
今回、8月に行われた講義では、「在宅医療での訪問看護の役割~訪問看護って何だろう?~」というテーマで講義をしていただきました。在宅医療の関わる中で、訪問看護という職域の理解や実際を知ることで、どのような視点で利用者様へ対して支援しているのかを学ぶ講義でした。また、グループワークでは、「もしバナゲーム」というカードに書かれた文面に関して、自分と他者の価値観を知り、新たな気づきを得るグループワークを行いました。私たち療法士は、人と対話をして、運動や動作指導などを行います。また、余命が近い方のリハビリも病棟や地域(通所リハビリやデイサービス、訪問リハビリなど)関係なく携わらせていただきます。その時に、患者様や利用者様が「自分自身がどう生きたいか?」ということを考えたときに、どのように人生を全うしたいか、過ごしていきたいかなどの思いに寄り添い、支援していきます。今回のグループワークはそのような場面に直面した時に、他者の価値観や意志なども含めた関わり方を考える機会になりました。
受講生からは
・自分自身も訪問看護に所属しているため、学びを深めると共に自身の活動を振り返る機会をいただきました。グループワークも活発な意見交換ができましたし、部署内でもACP(アドバンス・ケア・プランニング)について学んでいるため実施したいと思いました。またその学びを利用者様に還元したいと思います。
・人(患者様や利用者様)によって、何が大切か、大事にしているかなどそれぞれ違うことを再確認しました。
というような感想が聞かれ、様々な価値観の中で人との対話を行い、少しでも患者様や利用者様に寄り添える関わりができるきっかけになった研修ではないかと思います。