講師:(公社)愛知県歯科衛生士会 豊田みよし支部 高齢者医療福祉担当
摂食嚥下リハビリテーション認定歯科衛生士 在宅療養指導(口腔機能管理)認定歯科衛生士 日本歯科衛生士会認定
山口 ひさ子氏

今回、9月に行われた講義では、「リハビリと歯科との連携~歯科衛生士の立場から~」というテーマで講義をしていただきました。歯科衛生士と療法士が直接関わることが少ない職種同士ですが、今回の講義の中で、在宅生活での歯科衛生士との繋げ方や職務内容、歯科衛生士の視点からの摂食嚥下のポイントについて学ばせていただきました。
「歯科衛生士」の職能により、口腔内を清潔に保つことで、誤嚥性肺炎のリスクを下げること、歯磨きや義歯を清潔に保つポイントなど、普段の療法士の業務の中では評価していない観点などがあり、多面的に患者さんや利用者さんをみることができるきっかけになりました。
療法士が、「食」対して、思いの強い患者さんや利用者さんがいる方へ、食事の環境や姿勢、口腔内の状態をアドバイスや提案できることで、QOL(生活の質)の向上にもつなげられるのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

受講生からは
・急性期病院で働いていると、すぐに歯科衛生士(DH)さんの専門的口腔ケアも受けられるますが、飲み込みが難しい方や誤嚥性肺炎で入院される患者さんの口腔内はとても汚いことが多いので、教えて頂いたネットワークを退院される前に患者様に提案したいと思いました。
・利用者様と関わる中で歯科衛生士さんとの連携の必要性を感じることは多いのですが、まだまだ少ない現状を抱えていたので、今回の研修を受けて、積極的に連携を取っていきたいと思いました。
というような感想が聞かれ、歯科衛生士との連携や本人や家族へ提案ができる知識を得た学びは大きかった研修だったかと思います。